疾患について
脊髄小脳変性症は「小脳」と呼ばれる脳の部分が障害される原因不明の疾患です。起立や歩行の際のふらつき、手の使いづらさ、呂律が悪くなるといった症状がゆっくりと進んでいきます。脊髄小脳変性症の一部は遺伝子の異常が関係し、患者様のご家族にも同じ症状を認める場合があります。頭部MRIでは小脳の容積減少(萎縮)を認めることが多く、脳血流画像では小脳の血流低下も認めます。小脳の障害を生じる疾患は脊髄小脳変性症のほかにも多くあるため、正しい治療を行うには疾患の鑑別が重要です。
トピックス
わが国において頻度の高い、脊髄小脳変性症の特定のタイプの患者様を対象にした臨床試験が行われています。新たな治療法の開発研究の発展が望まれます。群馬大学脳神経内科のオリジナル研究としては、群馬大学理工学府との共同研究として、脊髄小脳変性症の症状の重症度を定量的に(数字で)評価することを可能にする装置の開発を携わっています。この装置により、臨床試験を行う際の治療効果の判定に役立てることを目指しています。
