疾患について
多発性硬化症(MS)は、脳・脊髄・視神経などの中枢神経に炎症が起こる自己免疫疾患です。
神経の周囲を覆う「ミエリン」が免疫の異常により傷つくことで神経伝達が障害され、視力低下、手足のしびれ、筋力低下、ふらつき、排尿障害など多様な症状が現れます。
再発と寛解を繰り返すタイプが多い一方で、徐々に進行するタイプもあります。
診断にはMRI検査や髄液検査などを用い、他の疾患と慎重に区別します。早期診断と適切な治療開始が、将来的な障害の予防に重要とされています。
トピックス
治療の進歩
MS治療はここ20年ほどで大きく進歩しました。
現在は再発や障害進行を抑える「疾患修飾療法(DMT:Disease-Modifying Therapy)」が多数承認されており、内服薬、自己注射薬、点滴薬などから、病状や生活背景に応じた選択が可能です。
再発寛解型だけでなく、進行型に対する治療選択肢も広がっています。
早期から適切な治療を行うことで、長期的な予後改善が期待できる時代になっています。MSは、治療を継続しながら社会生活を維持できる可能性が高い疾患へと変わりつつあります。
当科では最新の知見を踏まえ、患者さん一人ひとりに最適な治療方針をご提案しています。
MSで使われる生物学的製剤

