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ご挨拶 ー 池田 佳生


多くの皆様に支えられて、2013年に当教室へ着任して10年目を迎えます。当初からの最大の使命として、群馬県の脳神経内科診療の発展とそれを支える優秀な医師・研究者の育成を掲げて努力をして参りました。お陰様で私の赴任年度以降、これまでに計28名の若い仲間が群馬大学脳神経内科に加わりました。日本神経学会が認定する神経内科専門医も16名が取得しました。これにより、県内の各地域の脳神経内科診療を支える関連病院の専門医が充実し、さらに質の高い医療を提供しています。

群馬大学脳神経内科では、かねてより研修医・専攻医−指導医−上級医(教官)から構成されるチーム医療を実践しており、教授は毎週のカンファレンスで全ての患者さんについての病歴・神経診察所見・検査所見・治療方針をチェックし、きめ細やかな指導を行っています。若手医師のバイタリティーと柔軟な考察が、ベテラン医師の知識や経験と融合して新たな発見や洞察に繋がり、結果的により良い診療に繋がる場面をしばしば経験しています。当院は群馬県唯一の大学病院であり、各種の脳神経内科疾患が幅広く紹介されてくるため、専門医を目指す皆様には最適の研修環境を提供しています。

教室の研究活動について、最近では脊髄小脳変性症の治療開発へ向けた臨床研究や病態解明研究、認知症の予防に関する臨床研究や基礎研究などに関する研究論文を発表しています。また、専攻医においても、英語での症例報告論文の作成を推奨しており、論文作成法についても基礎から学ぶ姿勢を涵養しています。当科の多くの医師が基礎的・臨床的研究活動に深い興味を持って携わっており、私が赴任以降、9名が学位(博士)を取得しました。今後も研究成果を世界へ向けて発信していきたいと思います。

脳神経内科疾患には、日常生活を営む上で大きな障害をもたらすものが多いため、患者さんに喜ばれる新たな治療開発を目指し、さらなる脳神経内科診療の発展のため、全教室員が力を合わせて前進して参ります。脳神経内科や脳神経科学に興味のある医学生や若手医師の皆さんと一緒に脳神経内科疾患の克服へ向けてチャレンジをしていきたいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい。

 

202265日 池田佳生


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