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医療支援

4月21日から24日まで群馬県からの医療支援として看護師さん2人,薬剤師さん1人,事務担当1人の計5人で宮城県南三陸町に行ってきました.我々の仕事は避難所で生活する方の健康管理,急病に対する初期治療です.また,南三陸町は津波により壊滅的な被害を受けた地域であり,我々が行った避難所では水道・電気が未だ復旧していませんでした(4月24日現在)ので,感染症の発生を抑えるのも重要な役割でした.幸い避難所にいる方の感染症に対する対応はしっかりしており,支給される水をうまく使って手洗いなど徹底されていたため,集団発生はみられませんでした.行く前には神経内科医にしかできないことがないかと考えていましたが,救護所を訪れる方の大半は糖尿病,高血圧の方でした.ただ,どなたも震災前に比べて著明に悪化しており,今後は脳卒中,認知症の悪化などに注意が必要と考えます.
現在の町は車が通れるように道路は片付けられていますが,その両脇はがれきの山です.建物の上には車が乗っていたり海の見えないところに船があったりと信じられない光景も広がっています.しかし,その一方では電信柱が何本も立てられ,少しずつですが復旧が進んできていました.南三陸町で出会った人たちは皆,避難所生活という大変な環境の中でも僕らに対しては暖かくそして明るく接してくれ,逆に我々が元気づけられたぐらいです.この人たちならばきっと町は復興し,またおいしい海の幸を我々に食べさせてくれると確信しています.
(藤田行雄)



教室の一室が救護室

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