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神経内科同門会 巻頭言 (2006年4月)
岡本 幸市

 群馬大学神経内科同門会の発足おめでとうございます。創設期の事情については平井先生と森松先生が記述されると思いますので、平成8年以降の事情を中心に少し述べさせていただきます。

 私が平井先生から引き継いだのは平成8年7月です。その頃から草津分院の廃止問題が現実味を帯び始め、分院が廃止される前に何とか先にリハビリテーション医学研究施設を前橋に移したいとの話が出てきました。当初の文部省との打ち合わせでは、講座名として「神経内科学」は認められず「リハビリテーション医学講座」にするようにとの指導がありました。前橋に移設するにはこの講座名でもやむを得ないと決断し、医学部長と「診療科である神経内科の対応講座はリハビリテーション医学講座である」との覚え書きを取り交わしました。平成10年の2月頃の話です。平成10年5月28日の文部省と事務との打ち合わせで、急遽「リハビリテーション医学研究施設を発展的に解消し、神経内科学講座の新設を図る」との了解が得られました。平井先生、森松先生をはじめ教室員の長年に渡る教育・研究・診療面での実績が認められ、平成11年4月1日から「群馬大学医学部神経内科学」を正式に標榜できることになり、本当に嬉しかったです。平成15年4月からは大学院の部局化に伴って再度名称が変更になりました。正式には「群馬大学大学院医学系研究科 高次機能統御系 脳神経病態制御学講座 脳神経内科学」ですが、通常は「群馬大学大学院医学系研究科 脳神経内科学」と名乗っています。ちなみに脳神経病態制御学講座は、以前の第二生理、第一病理、麻酔科、耳鼻科、脳神経外科と当科の6科です。共通テーマは「ニューロン・グリアの細胞特性に基づく難治性神経疾患の病態解明と治療戦略の構築」ですが、実際に1つの大講座としては機能していません。

 病棟の方ですが、ベッド数は固有が10床で共通が8床位まで使用可能であり、平均14〜15床位入院しております。以前に比べて神経内科の独立性が認知されるようになり、外来や入院診療は大部しやすくなっております。

 私の代になってから10年があっという間に過ぎてしまいました。全国的な神経内科を希望する医師の減少傾向や、2年間の研修の義務化の影響が当群馬大学にも及んでおり、一時広げた関連病院を縮小せざるを得ない状況になっており、同門の皆様には大変申し訳なく思っております。同門会の皆様のご期待に添うように、再度腰を据えて、大学での神経内科医の養成に力を入れ、反転攻勢を期して行きたいと思っております。

 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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